結婚に対する意識の変化
日本人が抱く結婚に対する考え方やイメージは、ここ数十年のうちにガラリと変わったことは否めない事実でしょう。特に、戦後の急激な経済成長期において、人びとの営みに大きな変化が生まれ、同居家族の少人数化(少子化なども含む)、女性の飛躍的な社会進出などが当たり前となり、日本人の生活や文化は大きく変わりました。とくに女性に関しては、それまで「家庭を守る人」という役割が強く、結婚によって家庭に閉じ込められるようなイメージだったのが、現代では女性はどんどん家の外に飛び出し、仕事においても輝く実力を発揮していたり、それが人生の充実につながると「結婚しなくてもいい」という考えを持つ独身女性も決して少なくない状況です。近年の統計調査では、日本人の初婚年齢の平均は男性が30.4歳、女性は28.6歳で、平成元年(1989)の調査時では男性28.5歳、女性25.8歳ですから、日本人の晩婚化は20年間のうちにかなり進んでいると言えます。
結婚するということ
また、現代の男性にとっても生きていく上で結婚は少し障害になっているようです。国内の様々な状況下で一向に良くならない不景気の影響から、自分1人が生きていくのも大変なのに、家庭を持ってそれを支えていくことができるのだろうかという不安、自分の今までの生活から新しい生活へと進むための経済的な負担への懸念は拭うことはできません。しかし、本来結婚とはそもそもどういうことなのでしょうか。2011年3月に起きた東日本大震災は、多くの日本人の価値観に少しばかり変化をもたらすきっかけになりました。それは、生きているのは自分1人の力ではない、大切な人と支え合って生きていこうという意識の芽生えです。今まで自立していたとばかり考えていた自分は自然の脅威の前では為す術もない小さな存在なのだいう事実、そして誰かと手を取り合って支え合って生きていきたいという想いは強くなったと思います。それは友人であったり、恋人であったり、家族であったり、とくに震災後に大切な人と一緒に生きていく決意を固め、結婚した人は少なくないと言われています。結婚とは自分の人生の障害ではなく、むしろ人生を支え合う大きな力であること。たとえ経済的に厳しい状況であろうとも、1人よりも2人で支え合うことで乗り越えられる可能性は大きくなります。結婚はしがらみではなく新しい門出であり、人生において土台となる強い味方なのです。